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カステラ日記
【(55)父の日はどうやって決められたの?】
早いものでもうすぐ5月も終わってしまいます。


父の日は、母の日と同じくアメリカ発祥の祝日です。
誕生したきっかけは、ソノラ・スマート・ドッドという女性の嘆願によるもの。
ソノラの父親は軍人で、南北戦争から復員した後に男手ひとつで6人の子どもたちを育て上げたのだそうです。
6人兄弟の末っ子だったソノラは、ある日教会で行われていた説教を聴き、母の日があることを知りました。
そこで、「母をたたえる日があるならば、父をたたえる日があるべきだ」と思い、ご自分の父の偉業を称えようと1909年に牧師協会へ
「父親へ感謝する日も作ってほしい」と嘆願しました。
そしてその思いによって1910年6月19日に、初めて父の日の式典が開催されたのだそうです。
ちなみに父の日が6月なのは、ソノマの父の誕生日が6月だったからだそうです。
父の日の由来は育ててくれた自分の父親に対して、「感謝を伝えたい」という気持ちからだったのですね。
そんな父の日ですが、当初はアメリカでもすぐには浸透しなかったとの事です。
1916年の式典で第28代アメリカ大統領であるウッドロー・ウィルソンが、演説を行ったことがきっかけなのだそうです。
その後、多くの人が認知するようになった父の日は、1966年には第36代大統領リンドン・ジョンソンが「父の日」を称賛する大統領告示をだして、現在のように6月の第3日曜日を「父の日」と定めたのです。
※ちなみに父の日は世界各国では日にちが違う国もあります。
父の日の発祥の地であるアメリカでは、1972年に父の日が国の記念日となりましたが、日本に父の日が導入され始めたのは1950年代ごろのことでした。
当時はまだまだ認知度が低く、現在のように一般的な行事として広まったのは1980年代に入ってからだといわれています。
デパートなどの商業施設が販売戦略の一環として父の日を取り上げたことや、
有名人の中から「素敵なお父さん」を選ぶベスト・ファーザー賞が始まったことから一般に広く浸透していったのだそうです。
父の日は日本で多くの人に認知されるようになるまで、約30年の年月がかかったようです。
父の日はお父さんに改めて感謝を伝える、大切な日。
しかし父の日が一般的になった現代でも、5月の第2日曜日にある母の日よりも、父の日は忘れられやすいことも。
最近は特に、共働きの家庭が増え、お父さん=一家の大黒柱
的な考え方はなくなってきました。
ただ、年に1回のこの日くらいは、お父さんに感謝の気持ちを伝えることが、家庭がうまくいくための大切なポイントなのかもしれませんね。



- 2025.05.31
- 09:37
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