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カステラ日記

【(125)長崎カステラと大阪のカステラの違いについて】

カステラは長崎だけじゃない。長崎カステラと大阪カステラ、その違いを老舗専門店が解説します。



※長崎市街の街並み



長崎カステラと大阪カステラの違いを、大阪・心斎橋の老舗「カステラ銀装」が解説。




生地の食感・甘さ・ザラメの使い方など、それぞれの特徴を分かりやすくご紹介します。





はじめに

「カステラといえば長崎」——多くの方がそのようなイメージをお持ちではないでしょうか。




※長崎に伝わったとされるカステラの前身「ビスコッチョ」



確かに、カステラは16世紀にポルトガル人によって長崎にもたらされた南蛮菓子が起源とされており、長崎がカステラ発祥の地であることは間違いありません。




しかしその後、カステラは日本各地へ広まる中で、それぞれの土地の食文化や嗜好に合わせた独自の進化を遂げてきました。



長崎カステラと大阪カステラ——同じ「カステラ」という名前でありながら、生地の食感、甘さ、ザラメの使い方など、実はそれぞれにはっきりとした違いがあります。






私どもカステラ銀装は、1952年の創業以来大阪・心斎橋でカステラひと筋に歩んできた専門店として、今回のカステラ日記では長崎カステラと大阪カステラの違いを詳しくご説明いたします。




【目次】

1.カステラの起源——長崎からの伝来と全国への広ま


2.長崎カステラの特徴——伝統と重厚感が生む、本場の味


3.長崎カステラが誇る「五三焼き」とは


4.大阪カステラの特徴——「ふんわり・しっとり・きめ細やか」が生む独自の美味しさ


5.長崎カステラと大阪カステラ(銀装)の違いを比較する


6.まとめ|違いを知ることで、カステラはもっと美味しくなる






1. カステラの起源——長崎からの伝来と全国への広まり



カステラの歴史は、16世紀に遡ります。カステラは16世紀にポルトガルから日本へ伝わり、特に長崎を中心に広まりました。





当時の長崎は南蛮貿易の拠点であり、海外から新しい文化や食材が次々と持ち込まれた窓口でした。



江戸時代には、長崎奉行や大名への贈答品として高級品とされ、徐々に庶民の間でも広まるようになりました。




その後、独自の改良が加えられ、現在の日本で親しまれているカステラが誕生しました。






長崎で生まれたカステラは、やがて全国へと広まっていきます。




その過程で、それぞれの土地の食文化・気候・人々の嗜好に合わせた「その地ならではのカステラ」が生まれていきました。



長崎では南蛮菓子としての伝統と重厚感が守られ、大阪では独自の職人気質と商人文化が融合して——同じカステラでも、地域によって全く異なる個性が育まれてきたのです。





2. 長崎カステラの特徴——伝統と重厚感が生む、本場の味

カステラの本場として広く知られる長崎カステラには、大阪カステラとは一線を画す「重厚感」があります。





生地の特徴 長崎カステラの生地は、甘みが強く、どっしりとしていて食べ応えがあり、重厚感があるのが特徴です。




砂糖・卵・小麦粉・水あめを基本として作られ、口に入れたときの「ずっしりとした甘さ」と「しっかりとした食べ応え」が、長崎カステラの最大の個性といえます。




砂糖をたっぷりと使うことで生まれる濃厚な甘さは、一口食べると「これぞカステラ」という存在感を感じさせてくれます。



底のザラメ 長崎カステラならではの大きな特徴のひとつが、底に残ったザラメ糖の食感です。







ザラメ糖は焼く前に型の底に敷かれ、焼き上がっても完全には溶けずに粒のまま残ります。




この「じゃりっ」とした独特の食感を楽しみにしている方も多く、長崎カステラを語るうえで欠かせない魅力のひとつです。



長崎の老舗・福砂屋では、材料を撹拌するとき、ザラメの角を磨り減らしながら生地になじませ、その一部を沈ませて底に残すという製法をとっており、ザラメの残し方そのものが職人の技とされています。




卵の泡立て方——「別立て法」 長崎の老舗の多くは「別立て法」と呼ばれる製法を採用しています。

※現在は製造の機械オートメーション化が進んでおり、別立て法で作るお店は少なくなってきています。




卵白と卵黄を別々に泡立ててから混ぜ合わせることで、きめ細かい気泡が生まれ、ふっくら・しっとりとした食感につながるとされています。




この製法は手間と時間がかかりますが、職人から職人へと受け継がれてきた伝統の技術です。




3. 長崎カステラが誇る「五三焼き」とは

長崎カステラを語る上で欠かせないのが、「五三焼き(ごさんやき)カステラ」です。


五三焼きとは、卵黄と卵白の比率を「五対三」とした、卵黄をより多く使って焼き上げるカステラの製法です。




卵黄を多く使うことで、生地はより濃密で深みのある黄金色に仕上がり、口の中に広がる濃厚でリッチな風味が特徴です。




長崎の老舗・福砂屋などが古くから手がけてきた、長崎カステラの中でも特に格式の高い一品とされています。



この五三焼きの伝統は、もちろん私どもカステラ銀装にも受け継がれています。




私どもの五三焼きカステラ「あすか」は、讃岐産和三盆糖・国産百花蜜・もち米水あめなど最高級の国産素材を惜しみなく使用した、私どもが最も自信を持ってお届けする逸品です。





ただし「あすか」には、大阪カステラとしての銀装独自のこだわりも加わっています。




生地を作る直前にザラメを粉砕して混ぜ込む独自の製法、讃岐産和三盆糖のすっきりとした上品な甘さ——長崎の五三焼きの伝統に敬意を払いながら、大阪の職人が独自の技術で焼き上げた「大阪生まれの五三焼き」です。







4. 大阪カステラの特徴——「ふんわり・しっとり・きめ細やか」が生む独自の美味しさ


私どもカステラ銀装が大阪・心斎橋で作り続けてきた大阪カステラには、長崎とはまた異なる、大阪独自の個性があります。



生地の特徴——ふんわり・しっとり・きめ細やか 大阪カステラを一言で表すなら、「ふんわり・しっとり・きめ細やか」です。




長崎カステラのどっしりとした重厚感とは異なり、口に入れた瞬間にやわらかく生地がほどけ、やさしい甘さがじんわりと広がります。



この食感の違いを生み出しているのが、私どもの独自の製法です。




ザラメを生地に混ぜ込む前に、生地を作る直前に粉砕して粉糖にする工程を採用しています(詳しくは「カステラ ザラメ」をテーマにした過去記事もご覧ください)。





細かく粉砕されたザラメが生地全体に均一に行き渡ることで、他にはないきめ細やかさとしっとり感が生まれます。






ザラメの使い方が根本的に異なる 長崎カステラでは型の底にザラメを敷いて焼き、底のザラメの食感を楽しむのが特徴です。




一方、私どもの定番商品(青箱・赤箱・五三焼きあすか・宇治抹茶など)では、ザラメを底に敷かず、生地全体に粉砕して混ぜ込む製法を採用しています。



「底のザラメの食感を楽しむ」よりも「生地全体にザラメの甘さと風味を均一に行き渡らせる」ことを優先した結果です。




なお、私どもの「窯出しカステラ」だけは底にザラメを敷いており、大阪カステラの中で唯一ザラメの食感が楽しめる特別な商品となっております。







甘さのバランス 長崎カステラの「強くしっかりとした甘さ」に対し、大阪カステラの甘さは「上品でやさしく、後味がすっきり」としています。




くどさがないため何度食べても飽きがこない——これが大阪カステラの大きな魅力のひとつです。



私どもの社是「経済味覚」——価格と品質のバランスを大切にするという考え方——は、食い倒れの街・大阪の「お値打ちで良いものを」という商人文化とも通じています。






「良い素材を使いながら、誰にでも手の届く価格でお届けする」という姿勢が、大阪カステラの甘さとコストのバランスにも表れています。



銀装専用の小麦粉と厳選素材 私どもが使用する小麦粉は、銀装カステラ用に特別に精選・製粉された専用の粉です。






新鮮な卵・純度99.9%の白ざらめ糖・もち米から作られた水あめ・純粋蜂蜜——これらの厳選素材と独自製法が組み合わさることで、大阪カステラならではのきめ細やかな生地が生まれます。




5. 長崎カステラと大阪カステラ(銀装)の違いを比較する


ここまでご説明した長崎・大阪のカステラの違いを、分かりやすく一覧でまとめます。


比較項目 ①長崎カステラ   ②大阪カステラ(銀装)

・生地の食感

①どっしり・重厚・食べ応えあり   ②ふんわり・しっとり・きめ細やか



・甘さの特徴

①濃厚でしっかりとした甘さ   ②やさしくすっきりとした上品な甘さ



・ザラメの使い方

①型の底に敷いて焼く(底のシャリシャリ感が特徴)    ②生地を作る直前に粉砕して生地全体に混ぜ込む(窯出しカステラのみ底に敷く)



・使用する甘み素材

①砂糖・ザラメ・水あめ・蜂蜜   ②純度99.9%白ザラメ(粉砕)・もち米水あめ・純粋蜂蜜/五三焼きは讃岐産和三盆糖・国産百花蜜



・卵の泡立て方

①別立て法(卵白と卵黄を別々に泡立てる)が主流   ②素材と製法を組み合わせたきめ細やかな生地作り



・五三焼き

①長崎が発祥。卵黄の比率を高めた濃厚な逸品   ②銀装「あすか」として大阪の職人が独自に焼き上げる



・小麦粉

①各店舗こだわりの素材を使用   ②銀装カステラ専用に特別に精選・製粉された専用の粉



・添加物

①各店舗による   ②合成の着色料・保存料・膨張剤は一切不使用




・味わいのキーワード

①伝統・重厚・本場の存在感   ②きめ細やか・しっとり・飽きのこないやさしさ







どちらが「正しい」カステラというわけではありません。




長崎は発祥の地として伝統と重厚感を守り続け、大阪は独自の職人技と素材へのこだわりで新たな美味しさを生み出してきました。




それぞれの土地が育んだ「その地ならではのカステラ」です。



食べ比べてみると、カステラの奥深さをより一層感じていただけると思います。





6. まとめ|違いを知ることで、カステラはもっと美味しくなる


今回は、長崎カステラと大阪カステラの違いについてご紹介いたしました。



長崎カステラ カステラ発祥の地として、伝統の製法を守り続けてきた本場の味。





砂糖たっぷりの重厚な甘さと、底のザラメのシャリシャリとした食感が最大の特徴。




別立て法による職人の手仕事と、五三焼きという格式高い製法も長崎発祥です。




大阪カステラ(銀装) ザラメを生地直前に粉砕して混ぜ込む独自製法が生む、ふんわり・しっとり・きめ細やかな生地。




長崎カステラのどっしりとした重厚感とは異なる、やさしくすっきりとした上品な甘さが特徴。




銀装専用に精選・製粉された小麦粉、純度99.9%の白ザラメ、もち米水あめ、純粋蜂蜜など厳選素材と、合成添加物不使用の安心感も大きな魅力です。




私どもカステラ銀装は、1952年の創業以来75年間、大阪という土地で「ふんわり・しっとり・きめ細やか」という大阪カステラの個性を守り続けてまいりました。






社是「絶世の品質」のもと、いつの時代でも誰もが美味しいと感じられるカステラを追い求め、社是「学問も原料」のもと、日々研鑽を積む職人が焼き上げ続けています。




長崎カステラの重厚な美味しさを知ったうえで、ぜひ大阪カステラの繊細な味わいもお試しいただければ幸いです。



🎁 大阪カステラ(銀装)のご注文はこちら

青箱(カステ21)・赤箱(カステ11)・五三焼きカステラ「あすか」・宇治抹茶カステラなど、大阪カステラの個性が光る私どもの商品は、公式オンラインショップからご注文いただけます。



[カステラ銀装 公式オンラインショップ|https://www.ginso-shop.com]



「長崎カステラとどう違うの?」という疑問の答えを、ぜひ実際に一口食べてお確かめください。皆さまのご注文を、心よりお待ち申し上げております。


















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